作業開始！

まずは２つのグループに分かれて作業を開始しました。一つのグループは、渋谷駅のモヤイ像周辺の花壇の手入れに向かい、もう１つのグループは三竹公園周辺の花壇の手入れを担当します。
途中、新しくできた宮下公園の商業施設や、渋谷の目抜き通りを歩きながら、歩道に落ちたゴミ拾いもおこないます。渋谷区が主導しておこなっている、落書きアートの壁の前を通ったり、様々なボランティア段階が手入れしている花壇なども通り、シブハナの代表の小島さんが、それぞれ詳しく説明してくれます。普段は人の雑踏に飲まれて素通りしてしまいがちですが、地域に住む方々の様々な活動があって、渋谷の街の美しさが保たれているということを学ぶことができます。

モヤイ像のまわりに植栽

渋谷駅にあるモヤイ像の周りの花壇の手入れも、シブハナの主な活動のひとつだそうです。同じ種類や色の花を植えるのではなく、様々な種類の花を混ぜて植えて、生物の多様性を保つことで、より健康的で長生きする花壇を作ることが、シブハナさんのモットーだそうです。花の種類はもちろん、花の植え方、水のやり方に関しても、細かく、丁寧に教えていただけるので、ガーデニング教室に来た気分になります。

過去３年間は、いかがでしたか？

シブハナ代表：小島さん「シブハナは過去２０年くらい活動、休まず活動していましたが、この３年間は本当にきつかったです。みんなが渋谷にきてはいけない、というふうになってしまいましたから。それでも毎週、２，３人ずつ渋谷には来ていました。そして、できる限りの活動をしていました。今年に入っても、まだまだ元のように人を集めて、という活動はできていませんでした。それでも人々の関心は高く、過去に企業でシブハナの活動に参加してくれていた企業さんから、コロナ渦でも、オンラインで「植栽に関するワークショップ」をやって欲しいと頼まれたりしました。こんな状況であっても、皆さん、街の美化や地域に貢献することには関心が高い、ということの表れだと思います。
今回のロックコープスが、良いきっかけになって、また少しずつ、多くの人を巻き込んで活動できるように、盛り上げていきたいです。」
また、渋谷の街に関しても、こんな話を聞かせてくださいました。
「２０年近く、毎週渋谷で活動していますが、２０年前に比べると、渋谷の街は、ものすごくキレイになりましたし、治安も本当によくなりました。昔はよく、酔っ払いや、やんちゃな若者に絡まれたりしながら活動していましたが、そんなことも最近は減りました。僕たちの活動も、少しは渋谷の街に貢献できているのかなとも思います。これは僕の持論ですが、一度自分で街のごみ拾いをした人は、２度とゴミを捨てない人になると思います。
今後も多くの方々に、僕たちの活動に参加してもらえたらなと思います」

今回の活動に参加して感じられたのは、渋谷の街には、花壇がたくさんあるということ。そして、それぞれがきちんと、地域の様々なボランティア団体によって手入れされているとういことです。街の景観をよくすることが、そのままゴミのポイ捨ての抑止にもなる、という効果を目の当たりにすることができました。活動が行われたのは２０２２年の９月の中旬でしたが、少しずつ、外国人観光客の姿も見ることができました。再び渋谷の街が元気を取り戻し、「美しい街」として皆さんに覚えていただけたら良いですね。