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農作業のお手伝い@新ふくしまファーム

福島市内の農園で、農作業お手伝いボランティアに参加しました!

RockCorps 2022のボランティア活動の初日、福島市内の農園「新ふくしまファーム」での農作業のお手伝いに、私も参加して取材をおこないました。

前日の雨もすっかりやんで、快晴のもと、たくさんいい汗かいて、農園の担当者である石橋さんにも、野菜の話を山ほど聞くことができました。
作業の始まりに、石橋さんに今日の作業の内容を伺います。今日の作業は以下のよう。
〇なすの選別と袋詰め
〇あまとうがらしの選別と袋詰め
〇ピーマンの収穫
作業をした後、10月9日におこなわれる「ギャザリング」への参加チケットがもらえます。今年は、過去のRockCorpsでおこなわれていた「セレブレーション」と呼ばれる、ライブ形式とは少し違った形のイベントになるとのこと。どんなイベントになるのかも、今から楽しみです!

作業開始!

今年のロックコープスは、例年に比べて少人数での開催です。なので、今までよりもいっそう、他の参加者とお話できたり、石橋さんと直接お話できたり、和気あいあいとした雰囲気で作業をおこなうことができました。
ピーマンの収穫作業をおこなったビニルハウスの中は、本当にサウナ状態。暑さであたまがぼーっとしてくると、「あれ、このピーマンは獲りごろ?まだ小さい?」と迷ってしまいます。すると石橋さんが、「これは獲っていいよー!」と元気に後ろから声をかけてくれます。ビニルハウスの中でも動きが軽快な石橋さんには、驚かされます。

農園の石橋さんは、まさに「野菜博士」。作業中も、なすやとうがらしの話はもちろん、たくさんの野菜の話を教えてくれます。どうやって新鮮な野菜を見分けるか。古くなってしまった野菜は、どう調理すれば良いか、など、明日からスーパーの買い物で使える豆知識を、山ほど聞くことができました。「きゅうりやピーマンにはカリウムが含まれているので、加熱するとおいしい」といった科学的な話もあり、「最近は、冷やしピーマンがYouTubeで流行ってますね」なんていう、最新の情報や、「昔のきゅうりと今のきゅうりは、品種が変わってきている」といった奥深い話まで、次から次へと教えてくれます。

ロックコープスが開催されなかった過去2年間はどうでしたか?

そんな饒舌な石橋さんに、ロックコープスの開催は3年ぶりですが、その3年間はどうでしたか?と話を聞くと、それまでの饒舌さとは打って変わって、少し考えながら「やっぱり、5,6年ずっとやってたじゃないですか。ロックコープスが来るのが当たり前になってたので、作業はだいぶ遅れました。」と答えてくださいました。
「今、ハウス関係だと、完全自動制御。コンピュータがすべて管理していて、あまり手をかけなくても、ある程度のところまでは機械で全部できてしまう。でもやはり、人的なパワーには、機械ではかなわない。」と、ロックコープスの「実際に手を使った」ボランティア作業の大切さも教えていただきました。

福島の農業をサポートしつづけること

「たまにロックコープスにきていた人に、街で会って声をかけられます。『覚えてますか?』とか言われて。少しでも一般の方に、農業に興味を持ってもらいたいと思って活動しているので、すごく嬉しいです。ロックコープスの過去の参加者の中で、それをきっかけに農業に興味を持ち始めて、今うちの農園のスタッフになって、毎日働いてくれている方もいます」と、紹介してくださいました。
「それでも、見るとやるとでは大違い。実際に経営として成り立つところまで持って行くのは大変ですよ」とも教えてくださいました。
新ふくしまファームは、農業を始めたいけれど、知識がない、何から始めたら良いか分からない、といった方々を対象に、様々なワークショップや企業研修を日々おこなっているそうです。
そうやって、福島の農業に携わる人の数を増やし、その活性化につながれば良いというのが、石橋さんの思いだそうです。

「スーパーに並んだ野菜の中で『福島産』と書かれた野菜を見ると、スーパーにクレームをいれるお客さんが、震災から10年以上たった今でも、いるそうです。そんな中で、福島の農家は戦っていかなければならない」
風評被害に悩む福島県の農家ならではの問題もあるそうです。

10年以上前の地震の傷跡が、いまだに残っている福島に於いて、ロックコープスのようなプロジェクトが、今後も石橋さんの農園や、福島の農業全体を「継続的に」サポートし続けることの大切さを感じました。

おみやげもたくさんいただきました

作業の最後に、今日選別した「なす」と「あまとうがらし」の中から、選別から外れた「売れない野菜」たちを、参加者みんなにお土産としてくださいました。少し傷がついていますが、味には問題なし。その量たるや。。。みなさん袋いっぱいにおみやげ野菜を詰めて帰られました。また、休憩中は石橋さんが「この茄子は生食用なので、このまま食べられますよ」と、紹介してくれて、参加者みんなで生の茄子をまるかじり。「ネクターになる前の桃をもらってきましたー。皮のまま食べられますよ」と、石橋さんが差し出してくれた大量の桃を、みんなで皮ごと丸かじり。なすも桃も、水分がたくさん含まれているので、そのまま熱中症対策にもなりますね。
いい汗かいて、心もお腹も満たされて、作業を終えることができました。実際に体験してみること、そして獲った野菜をそのままその場で、生のまま食べてみること。そういった体験の大切さを感じることができました。

ロックコープスが、また来年以降も安心して開催されますように。そして、石橋さんをはじめ、また他の参加者の方々ともまたこの農園でお会いできたらいいですね!
取材にご協力いただいた石橋さん、参加者の皆さん、スタッフの皆さん、ご協力ありがとうございました。