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Interview

『楽しいことをやりながら、誰かのために役立つというのがボランティアの本質』

≪現代の花咲か爺さん!? 渋谷駅にキレイな花を咲かせよう!≫

渋谷Flowerプロジェクト(通称:シブハナ) 小島盛利代表

Interview by Sam Nagasaka

<シブハナが立ち上がった経緯は?>

きっかけは渋谷の街をキレイにするのに単にゴミを拾うではなく、その空間を美しくして、道行く人が「いいな」と思ってくれれば良くなるのでは、という所から始まりました。

<立ち上がってどれくらいですか?>

2003年からなので16年ですね。荻窪奈緒さんという一人の女性の呼びかけから始まりました。立ち上がって半年後くらいに私も参加しはじめ、気づいたら二代目の代表となって13年たちます。

<シブハナとの出会いは?>

渋谷駅のモヤイ像前を仕事帰りに通りかかった時、「こんなところに花植えてあったかな」と思って気が付いたのが最初です。看板を見て、ホームページから問い合せて、それからほぼ毎週行くようになりました。園芸に飢えていた所もあったし、街のど真ん中でやるというやりがいがありました。

<園芸に飢えていた?>

私は高校から園芸科で勉強して大学も農学部で、もともと花が好きで、今は自然エネルギー関係の仕事をしているのですが、一生懸命に勉強してきた事をシブハナで活かせると思ったんです。

<では、花にもこだわりがありそうですね。>

実はシブハナにはポリシーがあって「生物多様性」に配慮しています。街の花壇ってよく一種類の花がバーッと植えてあったりしますけど、そうではなく色んな花や植物があって、色んな生き物がアクセスできる自然の野原の風景を意識しています。
よく見るとちっちゃな虫や蝶々もいて、季節ごとに全然違う花が咲いて、狭いスペースですが常時20~30種類の花や草が植えられています。見るたびに出会いがある花壇にしたいとみんなで話し合いながら活動しています。

<シブハナの皆さんはどうやって活動しているのですか。>

モヤイ像と公演通りに花壇があって、毎週土曜日の午後2時(真夏は3時)から集まって2~3時間くらい活動します。天候が悪い日はお休みになり、少ない時で4~5人、多くて10名弱で活動しています。
商店街さんと協力することが多いですし、東急百貨店さんや渋谷区の勤労福祉会館さんには水道を貸してもらったり、荷物を置かせてもらったりしています。マルイさんにも水を汲ましてもらったりと近隣の方々の協力をいただきながら活動しています。

<活動していると通行人が振り向いて見たりしますよね。>

そうですね。参加してもらうのも嬉しいのですが、我々の姿を見て何かを感じてくれるということも大事にしています。管理している姿を知ってもらえるだけでも意識が変わるだろうし、自分の家や友達の家ではポイ捨てとかしないじゃないですか。
あと、渋谷に集まる若い人たちが環境問題やボランティアに興味を持って、行動するためのきっかけ作りとなることも大事にしています。

<なるほど、渋谷ならではの発信力があるのですね。>

はい、私自身もそうなのですが、都会に住んでいると結構コミュニティーって希薄ですよね。そういった人たちが花を通じてつながって、渋谷の街の人たち、お店を含めた関係者の方々がつながるきっかけとなって、都市でのコミュニティーの在り方とかを考える場になれればと思っています。

<RockCorpsと出会ったきっかけは?>

RockCorpsが福島以外でも本格的に活動し始めた3年前からだと思います。RockCorps supported by JTボランティア運営事務局の高山さん達が普通に一般参加で申し込んで来て下さいました。参加してもらってから、シブハナの活動にRockCorpsのボランティアを受け入れていただけませんか?とオファーをいただいたんです。

<シブハナさんは様々なコラボをされていますよね。>

はい、プロモーションとかイベントとか一緒にやりましょうと言うお声掛けは結構いただきます。でも、なかなか高山さんみたいにリアルに丸々シブハナに参加してから言ってくる人って実はあんまりいないんです。最初の印象からしてRockCorpsの人たちは本気なんだなって思いましたね。

<三年間、RockCorpsと活動してみての感想は?>

最初は皆さん、あくまでビジター参加という感じだったのですが、今は一体感を感じてやっています。後片付けを手伝ってくれたりとか、もう一歩踏み込んで参加してくれるようになりました。スティーブンも毎年来てくれて、自分はあまり英語できないけど、彼とは通じるものがある気がしました。

<通じるものと言うと?>

セレブレーションを通してボランティア参加のきっかけや第一歩を促すことを目指しているという点ではシブハナと考え方が似ていると思いました。楽しいことをやりながら、誰かのために役立つというのがボランティアの本質なのではないかなと思います。自分たちのためにもなるし、色々な発見があり、仲間も作れるし、楽しいことがいっぱいあります。外から見たらしんどそうだけど、決して苦行でやっているわけではないですからね(笑)。そういう思いが私達と通じているなと思いました。

<シブハナさんの活動に参加したい場合はどうしたらいいですか?>

飛び込みもいいのですが、突然の雨天中止のお知らせとか、運営上の段取りとかでご迷惑をおかけするので、できるだけホームページから参加申込をしていただけるとありがたいです。

<最後にRockCorpsの参加者の皆さんへメッセージをお願いします。>

RockCorpsはすばらしい活動だと思います。世の中を楽しく素敵なものにする活動だし、こういう形で色んな人がちょっと自分の時間を使って社会貢献をすると本当に世の中が変わっていくと思います。そういう機会を提供するって素晴らしいし、意味が大きいです。これからもみんなでRockCorps supported by JTを盛り上げていきましょう!